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【後悔しない家づくり】工務店とハウスメーカーの違い9選!価格差や選び方を紹介
「工務店とハウスメーカーの違いを知りたい」
「家を建てるが工務店とハウスメーカーのどちらに依頼すればいいんだろう...」
「工務店とハウスメーカーのメリット・デメリットを知りたい」
今回は工務店とハウスメーカーの違いを解説します。
それぞれの違いを知らないと家づくりの時間がかかりすぎたり、必要以上に費用がかかったりしてしまうかもしれません。
本記事の内容は、以下についてです。
・【徹底解説】工務店とハウスメーカーの違い9選
・【具体的な違い】工務店とハウスメーカーのメリット・デメリット
・工務店とハウスメーカーの選び方5選
最後まで読めば、工務店とハウスメーカーのメリット・デメリットがわかり、どちらに依頼すればいいのか判断できるでしょう。
それぞれの住宅会社を比較したい方は、ぜひご覧ください!
【徹底解説】工務店とハウスメーカーの違い9選
住宅会社 | 工務店 | ハウスメーカー |
特徴 | 特定の地域に密着して家づくりの
サービスを提供している会社 |
家づくりのサービスを提供している 全国展開の会社 |
規模 | 小さい | 大きい |
対象エリア | 地方 | 全国 |
価格 | 安い | 高い |
品質 | 安定 | 長期安定 |
設計 | 自由度が高い | 規格型が多い |
施工 | 設計順守 | マニュアル順守 |
工期 | 長い | 短い |
メンテナンス・アフターサービス | 即効性で優れている | 長期的に優れている |
保証の継続性 | やや高い | 高い |
工務店もハウスメーカーも住宅建築を行う会社です。
大まかな違いは、工務店が特定の地域を中心に活動しているのに対して、ハウスメーカーは全国的に支店を持ち活動している傾向があります。
次に以下の9項目について違いを解説します。
- 規模
- 対象エリア
- 価格
- 品質
- 設計
- 施工
- 工期
- メンテナンス・アフターサービス
- 保証の継続性
具体的な違いがわかるので、比較の参考にしてみてください。
1.規模
規模は全国に支店を持っているハウスメーカーのほうが大きいです。
また、多くの地域に支店があるため、どのエリアに住んでいても依頼しやすい特徴があります。
一方で、工務店は全国展開している会社もありますが、特定の地域に集中し施工している傾向があります。
たとえば、Web上でデザインがお気に入りの工務店を見つけても建てたい地域が施工対象外であれば建築できないかもしれません。
2.施工エリア
施工エリアも各地に拠点があるハウスメーカーのほうが広いです。
一方で、工務店は施工エリアが市町村や県内などの地域に限られています。
しかし、工務店は特定のエリアに精通しているため、「この地域は寒暖差が激しいためペアガラスやトリプルガラスがおすすめ」や「風が強いから陸屋根にしたり窓にシャッターを設けたりしたほうがいい」などのアドバイスをもらえるかもしれません。
施工エリアはハウスメーカーのほうが大きいですが、工務店ではその地域で過ごしやすい提案をしてくれる可能性があります。
見つけるには地元の口コミや不動産会社で情報収集する必要があります。
おうちの買い方相談室では、地元の住宅会社を無料で紹介しています。
お客様一人ひとりに合った工務店やハウスメーカーを提案しているため、お気軽にご覧ください!
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3.価格
同じ土地に同じ物件を建てる場合、工務店のほうが費用を抑えられる傾向があります。
ハウスメーカーと比べて、工務店では人件費や広告費などがかからないため、建築費用を高くせずにすむからです。
おおよその工務店とハウスメーカーの坪単価の違いは下記表のとおりです。
住宅会社 | 坪単価 | 建築価格(30坪) |
工務店 | 70〜120万円 | 2,100〜3,600万円 |
ハウスメーカー | 80〜150万円 | 2,400〜4,500万円 |
※坪単価は本体工事費のみで計算
500~1,000万円程度の価格差があるため、予算に応じて依頼する住宅会社を検討しましょう。
4.品質
品質はハウスメーカーのほうが安定している傾向があります。
ハウスメーカーは工場で建材の加工のほとんどを終わらせていることが多く、異なる職人が組み立ててもクオリティの差が少ないからです。
しかし、工務店では建材の加工から組み立てまで職人が作業するため、職人の腕次第で家づくりのクオリティが変わる可能性があります。
工務店で施工する場合、地元の口コミや不動産会社の紹介で品質が高い工務店を選ぶようにしましょう。
5.設計
ハウスメーカーは、ある程度プランが決められていることが多く予算的にもマイホームを自由に設計するのが難しい場合もあります。
実際に、複数のプランから希望のものを選んで家づくりを進める「規格住宅」や、数種類のプランからオプションを付け加える建築方法が主流です。
また、ハウスメーカーで規格外の住宅を建築するとかなりの費用がかかる可能性があります。
一方で、工務店はマイホームを自由に設計できる特徴があります。
しかし、完全にご家族だけで設計する場合、それに見合った時間や労力がかかる点に注意が必要です。
ご家族でマイホームの設計の大部分に携わりたい場合は工務店、ある程度住宅会社で間取りなどを決めてほしい場合はハウスメーカーを選択するといいかもしれません。
6.施工
ハウスメーカーは建材を大量生産し工場で加工、その後、現場で組み立てることが多いです。
全国的に標準化された品質管理により、工程もほぼ決まっていて施工が安定しています。
工務店はお客様ごとに設計・施工を行うため住宅に独自性を持たせやすいです。
また、会社によっては施工途中であっても家具を追加したり、調整したりすることも可能です。
ハウスメーカーは施工方法がほとんど決まっていますが、工務店は適宜アイデアを付け加えることができます。
7.工期
ハウスメーカーの工期は会社や建築物件にもよりますが、3〜4ヶ月程度です。
一方で、工務店は一軒ずつ設計に基づいた組み立て・加工をするため6〜8ヶ月程度かかります。
費用をかけてでもすぐに住宅を建築したい方は、ハウスメーカーに依頼するほうがいいでしょう。
8.メンテナンス・アフターサービス
アフターメンテナンスは工務店・ハウスメーカーそれぞれに異なるよさがあります。
工務店は、トラブルがあった場合にすぐに対応できるなど融通がききやすいです。
一方で、ハウスメーカーは定期点検や無料修理期間などがマニュアル化されていることが多く、長期的に安定したサービスが受けられます。
数年おきに定期点検をしてもらえるため安心できるのがハウスメーカーの特徴です。
9.保証の継続性
経営基盤を考えると、安定しているハウスメーカーのほうが保証の継続性が高いです。
さらに、現在はインターネット社会であるため、Web上での宣伝が多いハウスメーカ―に依頼が集中する可能性もあります。
そういった理由も含めて、ハウスメーカーのほうが経営破綻しにくいと言えるでしょう。
また、工務店の経営状況によってはアフターサービスを受けられないかもしれません。
工務店に依頼する場合、「住宅完成保証制度」に入っているかが重要です。
施工途中で倒産しても「お金を払ったのに家が建たない」事態を防げるため、住宅完成保証制度の利用を検討することも大切です。
【具体的な違い】工務店とハウスメーカーのメリット・デメリット
住宅会社 | メリット | デメリット |
工務店 | ・費用が安い ・自由な住宅建築が可能 ・施工者に要望が伝わりやすい |
・工期が長くなりやすい ・クオリティやアフターサービスに差が出る ・完成後のイメージが難しい |
ハウスメーカー | ・品質が一定 ・工期が短い ・対応エリアが広い ・ブランド力がある |
・費用が高い ・建築様式が決められていることが多い ・個々の柔軟な対応が難しい |
工務店とハウスメーカーのメリット・デメリットをお伝えします。
実際に家を建てようと思っている方は、どちらの会社を利用するか参考にしてみてください!
工務店のメリット
住宅会社 | メリット |
工務店 | ・費用が安い ・自由な住宅建築が可能 ・施工者に要望が伝わりやすい |
工務店は設計から自由に決められたり、施工者へ要望が通りやすかったりするため住宅建築を自由に進めやすいです。
工務店で建築できる住宅例は以下のとおりです。
- ウッドデッキと吹き抜けで開放感がある住宅
- 三世代で適切な距離感で住める一部共有二世帯住宅
- 共働き夫婦にやさしい効率的な動線住宅
- バリアフリーを意識し床の段差や扉を工夫した住宅
しかし、ハウスメーカーでは、このような要望を付け加えると規格からずれるため、大きな費用がかかってしまうかもしれません。
工務店は、少ない金額でご家族の理想の家づくりができる特徴があります。
工務店のデメリット
住宅会社 | デメリット |
工務店 | ・工期が長くなりやすい ・クオリティやアフターサービスに差が出る ・完成後のイメージが難しい |
ハウスメーカーと比べて、工務店は住宅展示場やモデルハウスが少ないため、完成後のイメージが難しいです。
とくに、工務店が建築したことがないオーダーメイドの住宅は、はじめての建築になるため理想と異なる家ができる可能性もあるでしょう。
工務店や職人ごとに家づくりのクオリティに差が出るため注意が必要です。
ハウスメーカーのメリット
住宅会社 | メリット |
ハウスメーカー | ・品質が一定 ・工期が短い ・対応エリアが広い ・ブランド力がある |
ハウスメーカーは全国的に知名度が高いため、大きなブランド力を有しています。
安心して建築を依頼できるうえに、家を売りに出したときに購入されやすいでしょう。
実際に「名前のわからない工務店」よりも「誰もが知っているハウスメーカー」で建てられた住宅のほうが注目を集めやすいです。
ブランド力の高さは売却のしやすさにも影響するため、ずっと家に住むかわからないご家族はハウスメーカーを検討してみてください。
ハウスメーカーのデメリット
住宅会社 | デメリット |
ハウスメーカー | ・費用が高い ・建築様式が決められていることが多い ・個々の柔軟な対応が難しい |
ハウスメーカーはプランや建築様式が決められているため、工務店と比べて自由設定が難しいです。
また、建築費用も高くなる傾向があります。
しかし、決められた型で建築することで、耐震性をはじめとした安全性が担保されている特徴もあります。
住宅にこだわらず、一般的な家に住みたいご家族はハウスメーカーがおすすめかもしれません。
工務店とハウスメーカーの選び方5選
以下の5つの工務店とハウスメーカーの選び方を紹介します。
- 細かく設計するなら工務店
- ブランド力や知名度を重視するならハウスメーカー
- すぐに家を建てるならハウスメーカー
- 建築費用を抑えるなら工務店
- 長期的なアフターサービスを望むならハウスメーカー
順番に説明するので、参考にしてください。
1.細かく設計するなら工務店
あらかじめ、住宅の間取りや形状が決まっているご家族は、工務店がおすすめです。
工務店であれば、社員とのコミュニケーションによるお客様の理想の家づくりが実現しやすいからです。
一方で、ハウスメーカーであれば「要望を満たした住宅を建てられない」と断られる可能性があります。
また、慣れている工務店に依頼すれば建築費用が安くすんだり、打ち合わせが短い時間ですんだりするかもしれません。
2.ブランド力や知名度を重視するならハウスメーカー
家を建てるときに、会社の知名度を重視する場合はハウスメーカーで建築することを推奨します。
ハウスメーカーであれば、住宅のクオリティが担保されているうえに抜群のネームバリューを誇っているからです。
長年住む家が安心してつくられているかはとても重要です。
ハウスメーカーで建築される住宅は、品質が一定に保たれているため不安なく生活できるでしょう。
また、かなりのブランド力や知名度を誇っているため、売却するときも高く売れます。
3.すぐに家を建てるならハウスメーカー
工期に時間をかけられないご家族はハウスメーカーで建築するのがおすすめです。
建築プランが標準化されていて1から設計する工務店よりも早く家づくりができるからです。
お客様によっては、以下の理由で引っ越しをする可能性があります。
- 就職
- 転勤
- 転職
- 結婚
- 現住物件への不満
- 近隣トラブル
引っ越ししてすぐに家を建てたい場合は、工期が短いハウスメーカーを検討してみましょう。
4.建築費用を抑えるなら工務店
人件費や手数料がかからないないため、同じ住宅を建てる場合、工務店のほうが費用を抑えられます。
予算を超えてしまった場合でも、依頼する工務店によっては予算内で住宅を建てられるかもしれません。
また、2500万円以内で住宅を建てる場合は、コスパのいいローコスト住宅の購入を検討してみましょう。
ローコスト住宅の説明は、関連記事「【2024年最新版】家を建てる平均費用!土地あり・なしの状況別や内訳も紹介」で解説しているのでご覧ください!
5.長期的なアフターサービスを望むならハウスメーカー
ハウスメーカーであれば、長期間一定の頻度で手厚いアフターサービスを受けられます。
会社によっては、1年・5年・10年などで定期点検が実施され無料でなおしてもらえるため、早期発見できれば大きなトラブルを防げます。
たとえば、「電気がつかない」や「お湯がでない」といった不測の事態でもすぐに検査してもらえるでしょう。
ハウスメーカーでも自社でアフターサービスを行っている場合は、早急な対応ができる会社もあるため確認してみてください。
工務店とハウスメーカーの違いを確認するならおうちの買い方相談室がおすすめ
家を建てるときに、工務店とハウスメーカーで悩む方が多いでしょう。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、ご家族のライフスタイルや希望に合わせた最適な選択をすることが大切です。
おうちの買い方相談室では、地元の有名な工務店やハウスメーカーなどの住宅会社を紹介しています。
また、ご家族ごとの希望の間取りや収支状況を聞き取り、工務店とハウスメーカーのどちらに依頼すべきなのか提案することも可能です。
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