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未来をつくる家づくりノート③-5
第3シーズン 家づくりのパートナーを考える
第5話
家づくりの主役は、ご家族です。
家づくりを進めていると、
住宅会社。
銀行。
不動産会社。
設計士。
現場監督。
本当にたくさんの人と出会います。
それぞれが専門家であり、それぞれの立場から最善の提案をしてくれます。
だからこそ、安心して任せられる場面もたくさんあります。
でも、一つだけ忘れてはいけないことがあります。
家づくりの主役は、ご家族自身です。
「おすすめでお願いします。」
以前、ご相談いただいたご夫婦のお話です。
打ち合わせが始まると、ご主人は毎回こうおっしゃっていました。
「おすすめでお願いします。」
住宅会社の担当者も、とても経験豊富な方でした。
そのため、打ち合わせは順調に進みました。
ところが、完成が近づいた頃になって、奥様がこう話してくださいました。
「本当は、キッチンの色を変えたかったんです。」
「でも、今さら言えなくて……。」
担当者が悪かったわけではありません。
ご主人も悪かったわけではありません。
ただ、「おすすめ」に任せることが多くなり、ご夫婦自身の思いを話す機会が少なくなっていたのです。
その後、担当者へ相談し、変更できる部分は一緒に見直しました。
完成した家をご覧になった奥様は、
「ちゃんと話して良かったです。」
と笑顔で話してくださいました。
専門家は、「答え」を決める人ではありません。
住宅会社には、家づくりの知識があります。
銀行には、お金の知識があります。
不動産会社には、土地の知識があります。
それぞれの専門知識は、とても心強いものです。
でも、その知識は、
ご家族の人生を決めるためにあるものではありません。
専門家の役割は、ご家族がより良い選択をするためのお手伝いをすることです。
最終的な答えは、ご家族が決めてよいのです。
遠慮しないことも、大切な家づくりです。
「こんな質問をしてもいいのかな。」
「何度も変更して申し訳ない。」
そう思ってしまう方は少なくありません。
でも、家は何十年も暮らす場所です。
打ち合わせは数か月で終わります。
だからこそ、迷ったら聞く。
納得できなければ相談する。
「もう一度考えたい」と伝える。
その一言が、後悔のない家づくりにつながります。
遠慮しないことも、ご家族が果たす大切な役割なのです。
わたしたちが面談でお伝えしていること
家づくりでは、正解を探そうとすると迷ってしまいます。
でも、
「私たちは、どんな暮らしがしたいのだろう。」
という問いに戻ると、不思議と答えが見えてくることがあります。
住宅会社を選ぶことも、
土地を選ぶことも、
設備を選ぶことも、
すべては、その暮らしを実現するための手段です。
だからこそ、ご家族の思いを一番大切にしてほしいと思っています。
第4シーズンへ
ここまで、第3シーズンでは「家づくりのパートナー」について考えてきました。
信頼できる人と出会うこと。
相談しやすい関係を築くこと。
そして、ご家族自身が納得して選ぶこと。
それが、後悔の少ない家づくりにつながっていきます。
次の第4シーズンでは、「どこに暮らすか」をテーマにします。
駅に近いことが良い土地でしょうか。
人気のエリアが良い土地でしょうか。
それとも、ご家族にとって本当に暮らしやすい場所があるのでしょうか。
家ではなく、「暮らす場所」という視点から、一緒に考えていきたいと思います。
家づくりに正解はありません。
でも、ご家族らしい答えはきっとあります。
わたしたちは、その答えを一緒に考えていきたいと思っています。
あなたのおうちの話を聞かせてください。