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未来をつくる家づくりノート⑤-2

未来をつくる家づくりノート⑤-2

第5シーズン 家を建てた、その先の暮らし
第2話
家族の時間は、間取りがつくるものではありません。
家づくりを考え始めると、
「広いリビングがほしい。」
という希望をよく耳にします。
もちろん、家族が集まれる空間は大切です。
でも、少し考えてみたいことがあります。
家族の時間は、本当に間取りだけで決まるのでしょうか。

18畳のリビングと、12畳のリビング

以前、お引き渡し後のお宅を訪問したときのお話です。

一軒目のお宅は、とても広いリビングでした。

開放感があり、家具もゆったり配置されています。

とても素敵なお住まいでした。

別の日に伺ったお宅は、それより少しコンパクトなリビングでした。

ところが、その日目にした光景が忘れられません。

お子さんはダイニングテーブルで宿題をしています。

お母さんはキッチンで夕食の準備。

お父さんは新聞を読みながら、ときどき宿題をのぞき込んでいます。

テレビはついていません。

でも、会話が絶えません。

「今日、学校でね。」

「そうだったの?」

何気ないやり取りが、家中に流れていました。

そのとき感じたのです。

家族の時間は、広さではなく、過ごし方の中にあるのだと。

「一緒にいる時間」が、思い出になります。

子どもは、あっという間に成長します。

一緒に食卓を囲む時間。

休日にお菓子をつくる時間。

宿題を見守る時間。

そんな何気ない毎日は、いつか振り返ると宝物になります。

だからこそ、

「どんな間取りにするか」

と同じくらい、

「どんな時間を過ごしたいか」

を考えてみてほしいのです。

家は、会話を生み出す道具にもなります。

もちろん、間取りは大切です。

家族が自然と顔を合わせやすい動線。

料理をしながら会話ができるキッチン。

食事のあともそのままくつろげるダイニング。

そうした工夫は、暮らしを豊かにしてくれます。

でも、それは「会話を生み出すきっかけ」であって、会話そのものではありません。

家族が「おはよう」と声をかけ合うこと。

「おかえり」と迎えること。

「今日どうだった?」と聞いてみること。

そうした日々の積み重ねが、家を温かい場所にしていきます。

わたしたちが面談でお聞きすること

間取りのご相談になると、

「何畳必要ですか。」

と聞かれることがあります。

そんなとき、わたしたちは少し違う質問をします。

「休日、ご家族はどこで過ごすことが多いですか。」

「食事のあと、皆さんはどんな時間を過ごしていますか。」

その答えによって、必要な広さも、間取りも変わってきます。

大切なのは、「広い家」をつくることではありません。

家族が自然と集まりたくなる家をつくることなのです。

次回予告

第3話では、「住み始めてから気づく『わが家らしさ』」というテーマでお話しします。

完成したばかりの家は、まだ「建物」です。

そこに暮らしが重なり、少しずつ「わが家」になっていく。

その変化について、一緒に考えていきたいと思います。

家づくりに正解はありません。

でも、ご家族らしい答えはきっとあります。

わたしたちは、その答えを一緒に考えていきたいと思っています。

あなたのおうちの話を聞かせてください。

 

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