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未来をつくる家づくりノート④-3
第4シーズン 暮らす場所を選ぶ
第3話
「もっといい土地があるかもしれない。」その気持ちが、決められなくすることがあります。
土地探しを始めると、多くの方がこんな気持ちになります。
「この土地もいいけれど、もう少し探したらもっといい土地が見つかるかもしれない。」
その気持ちは、とてもよく分かります。
家づくりは人生で何度も経験することではありません。
だからこそ、後悔したくない。
少しでも良い土地を選びたい。
そう思うのは、ごく自然なことです。
でも、その気持ちが強くなりすぎると、今度は決められなくなってしまうことがあります。
半年間、土地を探し続けたご夫婦
以前、ご相談いただいたご夫婦は、半年以上土地を探していました。
見学した土地は二十か所以上。
気になる土地が見つかっても、
「もう少し日当たりが良ければ……」
「あと100万円安ければ……」
「駅まであと5分近ければ……」
そう考えているうちに、別の方が購入を決めてしまいます。
その繰り返しでした。
ある日、ご主人がこんなことをおっしゃいました。
「もしかしたら、土地を探しているんじゃなくて、理想を探しているのかもしれませんね。」
その言葉が、とても印象に残っています。
土地には、必ず長所と短所があります。
駅に近ければ、価格は高くなるかもしれません。
静かな住宅街なら、買い物には少し時間がかかるかもしれません。
広い土地なら、予算とのバランスを考える必要があります。
すべての条件を満たす土地は、ほとんどありません。
だから土地探しでは、
「欠点がない土地」を探すことよりも、
「このくらいなら受け入れられる」と思える土地を見つけること。
それが大切になります。
暮らしは、土地だけで決まるものではありません。
家づくりでは、土地に目が向きがちです。
でも、そこで暮らし始めると、
ご近所とのつながり。
家族との時間。
庭で遊ぶ子どもたち。
季節ごとの景色。
そうした毎日の積み重ねが、その場所を「わが家」に変えていきます。
土地は暮らしの土台です。
でも、暮らしそのものではありません。
100点の土地を探すことより、100点の暮らしを育てること。
その方が、ずっと大切なのではないでしょうか。
わたしたちが面談でお聞きすること
土地を見学されたあと、
「この土地はどう思いますか。」
と聞かれることがあります。
そのとき、わたしたちは逆にこんな質問をします。
「この土地で、朝起きてから夜眠るまでの一日を想像できますか。」
その問いに、
「なんだかイメージできます。」
という答えが返ってきた土地は、不思議とご縁があることが多いように感じています。
条件だけではなく、暮らしが思い描けるかどうか。
それも、大切な判断材料です。
次回予告
第4話では、「土地には『買い時』があるのでしょうか。」というテーマで考えます。
価格が下がるまで待つべきなのか。
今決めるべきなのか。
土地市場との上手な付き合い方について、一緒に考えていきたいと思います。
家づくりに正解はありません。
でも、ご家族らしい答えはきっとあります。
わたしたちは、その答えを一緒に考えていきたいと思っています。
あなたのおうちの話を聞かせてください。