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未来をつくる家づくりノート⑤-1

未来をつくる家づくりノート⑤-1

第5シーズン 家を建てた、その先の暮らし
第1話
家は完成しました。でも、「暮らし」は今日から始まります。
待ちに待った引き渡しの日。
新しい玄関のドアを開けて、
まだ誰も座っていないリビングに立つ。
窓から差し込む光。
木の香り。
真新しいキッチン。
「やっと、この日が来ました。」
そんな笑顔を、わたしたちは何度も見てきました。
でも、そのたびに思うことがあります。
家は完成しました。
でも、暮らしは今日から始まるのです。

「この家にして良かった。」

以前、お引き渡しから一年ほど経ったご家族を訪ねたことがありました。

玄関を開けると、小さなお子さんが元気よく迎えてくれました。

リビングには、おもちゃが並び、壁には家族旅行の写真。

ソファには読みかけの絵本が置かれていました。

ご主人が少し照れながら言いました。

「引き渡しのときより、今の方がこの家が好きなんです。」

理由を聞くと、

「住み始めてから、この家が『家』になった気がします。」

と話してくださいました。

その言葉が、とても印象に残っています。

家は、「完成品」ではありません。

家電製品は、買ったときが一番新しい状態です。

車も、納車の日が一番きれいかもしれません。

でも、家は少し違います。

住み始めてから、

ダイニングで家族が食卓を囲み、

庭で子どもが遊び、

季節ごとに飾り付けをして、

毎日の「おはよう」と「おかえり」が積み重なっていく。

そうして少しずつ、

**「建物」から「わが家」**へと変わっていきます。

だから家は、完成品ではありません。

家族と一緒に育っていくものなのです。

少し不便でも、笑顔になれることがあります。

住み始めると、

「ここに棚があった方が便利だったね。」

「もう一つコンセントが欲しかったね。」

そんな小さな気づきも出てきます。

どんな家でも、住んでみて初めて分かることがあります。

でも、それは失敗ではありません。

暮らしながら工夫し、

家族に合わせて少しずつ変えていく。

それも、家を育てる楽しみの一つです。

完璧な家を目指すより、

家族に合った家へ育てていく。

そんな気持ちで暮らすと、毎日が少し楽しくなるかもしれません。

わたしたちが面談で最後にお伝えすること

お引き渡しの日に、わたしたちはこんなお話をすることがあります。

「これから、この家にたくさんの思い出をつくってください。」

家づくりは、今日で終わりではありません。

ここから先、ご家族が笑った日も、悩んだ日も、この家がそっと見守ってくれるはずです。

だからこそ、完成した家を「評価」するよりも、

そこで始まる暮らしを「楽しむ」ことを大切にしてほしいと思っています。

次回予告

第2話では、「家族の時間は、間取りがつくるものではありません。」というテーマでお話しします。

広いリビングがあれば家族の会話は増えるのでしょうか。

本当に大切なのは、家の広さではなく、そこで過ごす時間かもしれません。

家づくりに正解はありません。

でも、ご家族らしい答えはきっとあります。

わたしたちは、その答えを一緒に考えていきたいと思っています。

あなたのおうちの話を聞かせてください。

 

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