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【2024年最新版】家を建てる平均費用!土地あり・なしの状況別や内訳も紹介
「家を建てる費用について詳しく知りたい」
「家を建てるのに費用はどのくらいかかるんだろう」
「家を建てる費用の内訳について知りたい」
今回は、家を建てる際にかかる費用について詳細に解説します。
建築費用の内訳もわかるため、どういった工事が建築費に含まれているのかも把握できます。
・【土地あり・土地なし別】家を建てる費用相場
・家を建てる費用の内訳3つ
・家を建てる費用を抑えるポイント3選
家を建てる費用について知りたい方は、ご覧ください!
【土地あり・土地なし別】家を建てる費用相場
家を建てる費用相場(注文住宅) | |||
エリア | 土地あり | 土地なし | 差額
(土地にかけた費用) |
全国 | 3,861万円 | 4.903万円 | 1,042万円 |
首都圏 | 4,190万円 | 5,679万円 | 1,489万円 |
群馬県 | 3,597万円 | 4,255万円 | 658万円 |
埼玉県 | 4,057万円 | 5,328万円 | 1,271万円 |
その他 | 3,502万円 | 4,299万円 | 797万円 |
参照元:住宅金融支援機構|2023年度 フラット35利用者調査
土地あり(土地を持っていて購入不要)の状態と土地なし(土地の購入も必要)の状態で金額が異なり、土地なしのほうが土地を購入する分高くなります。
2023年度の首都圏の注文住宅にかけた費用は土地ありで3,861万円、土地なしで4,903万円。
群馬県やその他の地域は土地ありで3,500万円台、土地なしで4,200万円代です。
差額(土地にかけた費用)を見ると、都市部ほど土地の費用も高いです。
建築費と土地代を抑えるなら地方で家を建てるほうがよいでしょう。
土地を購入する場合としない場合で、どのくらい費用がかかるかの参考にしてみてください。
家を建てる費用の内訳3つ
家を建てる建築費は、主に以下の3つにわけられます。
- 本体工事費
- 別途工事費
- 諸経費
それぞれ詳細に説明するので、ご覧ください。
1.本体工事費
本体工事費は建物にかかる工事費のことで、建築費全体の7割ほどを占めます。
具体的には以下の項目などがあります。
- 土台工事
- 基礎工事
- 内装工事(クロス貼り・畳施工費など)
- 外装工事(タイル工事・塗装工事など)
- 屋根工事
- 設備設置工事(電気・ガスなどの設置)
本体工事費は以下のタイミングで払うことが多いです。
タイミング | 支払う割合 |
建築工事請負契約時 | 本体工事費の10% |
着工時 | 本体工事費の30% |
上棟時 | 本体工事費の30% |
引き渡し時 | 本体工事費の30% |
家の相談をする時に、不動産会社の平均坪単価を目にすることがあります。
坪単価は一般的に本体工事費で表されていて、これから説明する別途工事費や諸費用は含まれていないため注意が必要です。
2.別途工事費
別途工事費は建築費の2割ほどを占めます。
費用にかかる主な工事は、以下のとおりです。
- 地盤改良工事(地盤調査や改良など)
- 外構工事(庭・フェンスの設置など)
- 電気配線工事(電気を届ける電線路やコンセントの設置など)
- 排水工事(排水管や汚水ますの工事など)
土地の状態によっては地盤改良を強く施す必要があるため、費用が高くなる可能性があります。
別途工事は、住宅の快適性や機能性を高めるのに重要な工事です。
会社によっては本体工事費に別途工事費が含まれているため、費用について確認すると安心できます。
3.諸経費
諸経費は事務手数料や税金などが主で、内訳は以下のとおりです。
- 設計料
- 不動産取得税
- 登記の登録免許税
- 火災保険料
- 仲介手数料
建築費の1割ほどを占めます。
忘れやすい費用なので本体工事費と別途工事費のほかに、諸経費がかかることも把握しておきましょう。
【家を建てる】費用ごとの注文住宅の具体例4つ
家を建てる際に、どのくらいの費用を住宅に費やそうか迷っている方も多いでしょう。
そこで、以下の4つの費用ごとに住宅の特徴を解説します。
- 予算1,000万円台の家
- 予算2,000万円台の家
- 予算3,000万円台の家
- 予算4,000万円台の家
ひとつずつ解説するので、住宅にかける費用の参考にしてください。
1.予算1,000万円台の家
土地あり | 土地なし | |
土地代 | ー | 1,000万円程度 |
建築費用 | 1,500万円程度 | 800万円程度 |
合計 | 1,500万円程度 | 1,800万円程度 |
1,000万円台で建てられる家は「ローコスト住宅」と呼ばれます。
1,000万円台の住宅には、以下の特徴があります。
- 家の形状:正方形や長方形など
- 屋根の形:切妻屋根や片流れ屋根など
- 間取り:シンプル
- 坪数:20〜30坪前半
形状や間取りに凹凸があると外壁面積や床面積が多くなるため、建物の費用が高くなりやすいです。
そのため、1,000万円台の形状はコの字型やL字型ではなくて、正方形や長方形などのシンプルな形状になります。
設備や素材もグレードを高くすることは難しいでしょう。
しかし、シンプルな空間だからこそ家全体の雰囲気を合わせて、内装に統一感を持たせることが可能です。
2.予算2,000万円台の家
土地あり | 土地なし | |
土地代 | ー | 1,300万円程度 |
建築費用 | 2,500万円程度 | 1,300万円程度 |
合計 | 2,500万円程度 | 2,600万円程度 |
全体のクオリティを上げることは難しいが、こだわりの部位のグレードは上げられます。
例えば、水回りや玄関にお金をかけることが可能です。
また、住宅の面積を抑えたら設備に費用をかけられるが、広さを優先したら設備や機能は妥協する必要があるかもしれません。
2,000万円台では、建物や間取りの形状もシンプルになりやすいです。
予算を抑えてこだわりの部分だけに費用をかけたい人におすすめです。
3.予算3,000万円台の家
土地あり | 土地なし | |
土地代 | ー | 1,100万円程度 |
建築費用 | 3,500万円程度 | 2,600万円程度 |
合計 | 3,500万円程度 | 3,700万円程度 |
形状や間取りを自由に設計しやすい利点があります。
全国的にも3,000万円台で建築する人が多いです。
住宅にかける一般的な費用であるため、家を建てる費用について迷っている方は3,000万円を目安に考えてみるとよいでしょう。
二世帯住宅や子どもが遊ぶスペースの建築も可能です。
また、全館空調といったハイグレードシステムの導入も検討でき、家づくりの幅が広がります。
4.予算4,000万円台の家
土地あり | 土地なし | |
土地代 | ー | 2,000万円程度 |
建築費用 | 4,300万円程度 | 2,500万円程度 |
合計 | 4,300万円程度 | 4,500万円程度 |
以下のような住宅の建築が可能です。
- 家の形状:コの字型やL字型・ロの字型など
- 屋根の形:寄棟屋根や瓦屋根など
- 間取り:複雑な間取が可能
- 坪数:40坪以上
壁材や床材を漆喰や石材などのハイクオリティな素材にできます。
この価格帯になると、地方では理想の家づくりがほぼほぼ可能です。
庭も外構や植栽をつけるなどで自由に設計できます。
祖父母と住む際も、玄関から分離している完全二世帯住宅の建築も可能で、プライバシーにも配慮できるでしょう。
それぞれの住宅の特徴について、家を建てる際の参考にしてみてください。
世帯年収ごとの家を建てる費用の目安【土地あり・土地なし別】
一般的にどのくらいの年収で、住宅にどれほどの費用をかけているのか気になる方も多いでしょう。
そこで、以下の2つの状況別に解説します。
- 土地あり(土地があるため購入不要)
- 土地なし(土地がないため購入必要)
それぞれ解説するので、ご覧ください。
1.土地あり(土地があるため購入不要)
世帯年収 | 735.8万円 | 665.1万円 | 632.1万円 | 629.1万円 | 611.0万円 | 550.3万円 | 478.7万円 |
手持金 | 1,133万円 | 878.4万円 | 787.2万円 | 699.0万円 | 586.5万円 | 476.9万円 | 839.7万円 |
借入金 | 3,499.8万円 | 3,316.2万円 | 3,939.6万円 | 3,164.4万円 | 3,038.7万円 | 3,120.5万円 | 2,268.7万円 |
実際に費やした費用
(手持金+借入金の合計) |
4,632.8万円 | 4,194.6万円 | 4,726.8万円 | 3,863.4万円 | 3,625.2万円 | 3,597.4万円 | 3,108.4万円 |
手持金の割合 | 24.4% | 21.4% | 16.7% | 18.0% | 16.2% | 13.3% | 27.0% |
年収倍率 | 4.76倍 | 4.99倍 | 6.23倍 | 5.03倍 | 5.18倍 | 6.54倍 | 4.74倍 |
参照元:住宅金融支援機構|2023年度 フラット35利用者調査 注文住宅
※手持金の割合は「手持金÷(手持金+借入金の合計)」から算出
※年収倍率は「借入金÷世帯年収」から算出
年収倍率(借りたローンの金額に対する年収の割合)は低くて5倍弱で、高くて6倍強になっています。
多くても住宅ローンの借入額は年収に対して7倍までにしたほうがいいでしょう。
また、手持金の割合は世帯年収が高いご家族のほうが多く保有している特徴があります。
世帯年収と家を建てた費用はあくまで例であり、参考値より低くても住宅を建てているご家族はたくさんいます。
住宅だけを購入する際の参考にしてみましょう。
2.土地なし(土地がないため購入必要)
世帯年収 | 917.5万円 | 785.3万円 | 746.9万円 | 704.1万円 | 647.2万円 | 597.8万円 | 470.4万円 |
手持金 | 1,110万円 | 610.2万円 | 460.2万円 | 473.8万円 | 372.5万円 | 321.3万円 | 183.8万円 |
借入金 | 6,010.6万円 | 5,069.4万円 | 4,867.5万円 | 4,429.6万円 | 3,926.9万円 | 3,933.4万円 | 3,370.0万円 |
実際に費やした費用
(手持金+借入金の合計) |
7,120.8万円 | 5,679.6万円 | 5,327.7万円 | 4,903.4万円 | 4,299.4万円 | 4,254.7万円 | 3,553.8万円 |
手持金の割合 | 15.6% | 10.7% | 8.6% | 9.7% | 8.7% | 7.6% | 5.2% |
年収倍率 | 6.6倍 | 6.5倍 | 6.5倍 | 6.3倍 | 6.1倍 | 6.6倍 | 7.2倍 |
参照元:住宅金融支援機構|2023年度 フラット35利用者調査 土地付注文住宅
※手持金の割合は「手持金÷(手持金+借入金の合計)」から算出
※年収倍率は「借入金÷世帯年収」から算出
土地を購入する場合も、世帯年収が高いほうが手持金の割合は大きいです。
また、年収倍率は6〜7倍程度になっています。
住宅建築の際に土地も購入する場合は、年収に対して最低6倍程度のローンを組むことを把握しておくとよいでしょう。
住宅ローンを借りられる額は、その年収に対して「返済できる額」ではありません。
世帯によって子どもの人数などで出費が変わり、返済できる額が増減するためです。
ローンの返済可能額を詳細に分析するには、将来の収入と支出をもとめたライフプランの作成が重要です。
しかし、金融のノウハウが必要なため詳細なライフプランを個人でつくるのは簡単ではありません。
おうちの買い方相談室ではご家族ごとのライフプランを無償で作成しています。
家づくりの相談も受け付けており、借りられるローンについて気になる方はお気軽にお問い合わせください!
家を建てる費用を抑えるポイント3選
家を建てる際の費用を抑えるポイントは、以下の3つです。
- 家の要望に優先順位をつける
- 構造をシンプルにする
- 複数の工務店で比較する
それぞれ詳細に説明します。
1.家の要望に優先順位をつける
設備や機能に優先順位をつけておくと費用がかかりすぎた時に、予算以内に収めやすいです。
ご家族によっては「広さはいらないが水回りにはお金をかけたい」や「外観のデザインはこだわらないが間取りは希望どおりにしたい」などの要望があるでしょう。
注文住宅は自分好みにオプションを追加できるため予算オーバーになりやすいが、家の要望をリストアップしておくと、取捨選択がスムーズにできます。
優先順位を考えて無駄な出費を避けるようにしましょう。
2.構造をシンプルにする
建物の外観と内観は構造が複雑だと価格が高くなります。
凹凸があると、その分壁面積や床面積が増えるからです。
例えば、シンプルな長方形や正方形の建物よりもコの字型やロの字型などの建物のほうが壁面積が多いため、建築費用が高くなります。
間取りも同様で、複雑な内観にすると出費が高くつきます。
屋根も片流れ屋根などのシンプルにすると、費用を安くできるため参考にしてみてください。
3.複数の工務店で比較する
複数の工務店で見積もりを取ると、全く同じ条件でも費用に差がでることがあります。
工務店によって得意なデザインや工法が異なり、多く建築する工事の資材をまとめて仕入れることで原料を安く抑えている住宅会社があるからです。
最低でも2社の工務店で比較するのをおすすめします。
住宅建築を相談するするならおうちの買い方相談室がおすすめ
この記事を住宅建築でかかる費用の参考にしてもらえれば幸いです。
マイホームは長年住むことになるため、慎重に家づくりを進めたい方も多いでしょう。
また、住宅に費やしてよい費用を見極めるには専門家に相談するのがおすすめです。
おうちの買い方相談室では住宅購入のプロが在籍しており、無料で個別相談を受け付けています。
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