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未来をつくる家づくりノート②-4

未来をつくる家づくりノート②-4

第2シーズン 安心して暮らすためのお金を考える
第4話
「頭金をたくさん入れた方が安心ですよね?」
家づくりのお話が進むと、よくいただくご質問があります。
「頭金は、多い方がいいですよね。」
たしかに、頭金を入れれば借入額は少なくなります。
毎月の返済額を抑えることもできます。
そう考えると、「できるだけ多く入れよう」と思うのは、とても自然なことです。
でも、わたしたちは一つだけ、必ず確認することがあります。
「そのお金を使ったあとも、安心して暮らせますか。」

「貯金がほとんどなくなってしまうんです。」

以前、ご相談いただいたご夫婦のお話です。

住宅購入のために一生懸命貯金をされていて、

「できれば頭金をたくさん入れたい。」

と考えていらっしゃいました。

資金計画を確認すると、頭金を支払ったあと、手元に残るお金はわずかでした。

そこで、こんなお話をしました。

「もし、引っ越した翌月に車が故障したらどうしますか。」

「お子さんの入学費用が予定よりかかったらどうでしょう。」

ご夫婦は少し考え込みました。

そして奥様が、

「家を建てたあとも生活は続くんですよね。」

と静かにおっしゃいました。

その一言が、とても印象に残っています。

家を建てたら、お金がかからなくなるわけではありません。

新しい暮らしが始まると、意外と出費は続きます。

家具や家電を買い替えることもあります。

カーテンや照明を追加したくなるかもしれません。

お子さんの成長とともに教育費も増えていきます。

そして、家も年月とともにメンテナンスが必要になります。

家を建てる日はゴールではありません。

そこから何十年も続く暮らしのスタートです。

だからこそ、「手元に安心できるお金を残しておくこと」も、とても大切なのです。

安心には、二つの形があります。

借入額が少ない安心。

手元にお金がある安心。

どちらも大切です。

だから、「頭金は多い方がいい」「少ない方がいい」と一つに決めることはできません。

ご家族の収入や将来の予定、考え方によって、ちょうどいいバランスは変わります。

わたしたちは、そのご家族にとっての「安心の形」を一緒に探したいと思っています。

わたしたちが面談で大切にしていること

資金計画を作るとき、わたしたちは預貯金の金額だけを見ることはありません。

「このご家族は、どんなことに安心を感じるのだろう。」

そんなことを考えながら、お話を伺っています。

お金は数字ですが、その使い方には、それぞれのご家族の価値観が表れます。

だからこそ、答えは一つではありません。

次回予告

第5話では、第2シーズンの締めくくりとして、「家計に無理をしない家づくり」について考えます。

住宅ローンを組むことが目的ではなく、その先の暮らしを楽しむこと。

そのために、本当に大切なことを一緒に考えていきたいと思います。

家づくりに正解はありません。

でも、ご家族らしい答えはきっとあります。

わたしたちは、その答えを一緒に考えていきたいと思っています。

 

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