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未来をつくる家づくりノート②-5
第2シーズン 安心して暮らすためのお金を考える
第5話
「この家を建てて良かったね。」と、10年後にも言えるために。
家づくりが終わる頃、お客様からこんな言葉をいただくことがあります。
「やっと家が完成しました。」
その笑顔を見るたびに、わたしたちもうれしくなります。
でも、そのとき心の中で思うことがあります。
本当の家づくりは、ここから始まる。
ということです。
暮らしは、毎月の積み重ねです。
住宅ローンは、何十年という時間をかけて返済していきます。
その間には、楽しいこともあれば、思いがけない出来事もあります。
お子さんの進学。
車の買い替え。
親御さんの介護。
転職や働き方の変化。
病気やケガ。
人生は、計画どおりに進むことばかりではありません。
だからこそ、家計にも「余白」が必要なのだと思います。
「少し余裕があるね。」
以前、お引き渡しから数年が経ったご家族を訪ねたときのことです。
リビングでお茶をいただきながら、ご主人がこんな話をしてくださいました。
「実は家を建てる前は、もう少し高い家でもいいかなと思っていたんです。」
「でも、あのとき一緒に予算を見直して、本当に良かったと思っています。」
理由をお聞きすると、
「子どもがサッカーを始めたので、週末は家族で応援に行っています。」
「毎年、小さいですが旅行にも行けています。」
「住宅ローンを払うために生活するんじゃなくて、生活を楽しみながら住宅ローンを払えている感じなんです。」
その言葉を聞いたとき、「これが私たちの目指したい家づくりだ」と改めて感じました。
家計のゆとりは、心のゆとりになります。
家づくりでは、「いくら借りられるか」に目が向きがちです。
でも、本当に大切なのは、
「どんな毎日を送りたいか」
ではないでしょうか。
月末の支払いを気にし続ける暮らしより、
季節ごとに家族で出かけられる暮らし。
子どもの「やってみたい」を応援できる暮らし。
夫婦で「今日は外食にしようか」と笑って話せる暮らし。
そんな何気ない時間が、暮らしを豊かにしてくれます。
家計に少し余裕があることは、暮らしに少し余裕があることでもあります。
お金は、「安心」を買うものではありません。
お金は、たくさんあれば安心というものでもありません。
反対に、節約ばかりしていれば幸せになれるわけでもありません。
大切なのは、
お金を何のために使うのか。
家族との時間のため。
子どもの未来のため。
自分たちの老後のため。
そして、安心して毎日を過ごすため。
お金は、そのすべてを支えてくれる道具です。
だからこそ、家づくりでも「建物にいくらかけるか」だけではなく、「これからの人生をどう暮らしたいか」を一緒に考えていきたいと思っています。
第3シーズンへ
ここまで、第2シーズンでは「安心して暮らすためのお金」について考えてきました。
家づくりには、建物も、お金も大切です。
でも、どちらも「目的」ではありません。
その先にある暮らしを支えるためのものです。
次の第3シーズンでは、その暮らしを一緒につくっていくパートナー選びについて考えていきます。
住宅会社、不動産会社、銀行。
それぞれに大切な役割があります。
そして、その間に立って、ご家族に寄り添う存在も必要です。
「誰と家づくりを進めるか。」
その視点から、一緒に考えていきたいと思います。
家づくりに正解はありません。
でも、ご家族らしい答えはきっとあります。
わたしたちは、その答えを一緒に考えていきたいと思っています。
あなたのおうちの話を聞かせてください。