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住宅ローンの今後の見通し

住宅ローンは後回しにせず、住宅購入を考え始めたときから、考えておく必要があります。
近年の住宅ローンの傾向についてまとめました。
変動金利の見通し
2025年1月に日本銀行が政策金利の追加利上げを決定したことにより、多くの金融機関で住宅ローンの変動金利が上昇しました。
三菱UFJ銀行は、変動金利が1年以内に2%を超え、5年以内に3%近くまで上昇すると予測しています。 その後、金利が低下し、10年後から再び上昇する循環型の金利推移を想定しています。
一方、みずほ銀行は、変動金利が1年以内に1%に達し、7年後に2%を超えると予測しています。 その後、金利は徐々に上昇し、20年後には3%程度まで緩やかに成長すると見込んでいます。
三井住友銀行は、当初の金利上昇スピードが速く、2年で2%の上昇を見込んでいます。 その後、好況局面が終了し、10年後に3%まで緩やかに上昇すると予測しています。
固定金利(フラット35)の動向
2025年5月のフラット35の最も多い金利は、2025年4月よりも0.12%低い1.820%です。 また、最も高い金利についても2025年4月から0.07%下落し、3.86%となっています。
固定金利は長期金利(10年国債金利)を基に決まりますが、2025年3月31日時点で1.497%だった長期金利は2025年4月に入ってから下落傾向になり、2025年4月30日の時点で1.33%になっています。 1年前の2024年4月30日時点と比較すると0.451%上昇している状態です。
今後の政策と経済動向
国際通貨基金(IMF)は、日銀が2025年内に再度利上げを行い、2027年末までに政策金利を1.5%程度の「中立水準」に引き上げる可能性があると予測しています。 これは、賃金上昇と消費拡大によるインフレ目標の持続的達成を背景としています。
日銀の金融政策の変更により、変動金利、固定金利ともに上昇が始まっており、今後の金利動向に注目が集まっています。
住宅ローン利用者へのアドバイス
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金利上昇リスクへの備え:今後の金利上昇に備え、返済計画の見直しや、固定金利への借り換えを検討することが重要です。
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シミュレーションの活用:住宅ローンの返済額や借入可能額をシミュレーションし、将来の家計負担を見据えた計画を立てましょう。
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専門家への相談:ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、自身のライフプランに合った最適な住宅ローンを選択することをおすすめします。